洗濯機のある時代、洗濯の仕方に日韓の違いがあるの?と思われる方もいるでしょう。
それが色々あるんです!干し方も!
またタオルが黒ずんでいく、というのも在韓日本人の悩みでもありますよね。
それらについても韓国在住歴15年の筆者が体験から解説します!
韓国の洗濯、日本との違いは?
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韓国はドラム式洗濯機が主流。そしてその機能に必ず「煮沸」があるんです。
今でも年配の方で洗濯機を使わず、全部の洗濯物を煮沸する方がいます。
また、若い人の中でも下着だけ、白いものだけ、赤ちゃんの衣類だけと一部煮沸洗浄するのは一般的です。
菌が消毒され、清潔感を感じられるようです。
タオルの黒ずみの原因は?
韓国に暮らす日本人にとっての悩みの一つ。タオルの黒ずみです。
洗濯を繰り返すほど、雑巾のように黒ずんでいくんですよね。
タオルだけでなく、すべてのものが洗濯を繰り返すたびに色が褪せて黒ずんでいきます。
この原因は軟水と硬水の違い。
日本は軟水で、韓国は硬水です。硬水はミネラルを多く含み、洗剤と合わさると変化して黒ずみにつながるのだとか。
ヨーロッパ在住の日本人も同じ悩みを抱えているようでこれはどうしようもないです。
韓国の人はこれが普通ですので黒ずんでいることに気が付かない。
子供服のおさがりを時々いただくんですが、もうこれは雑巾だろ?!っていうくらいの黒ずんだ衣類をくれたりします。
韓国は日本ほど古着が好まれません。おしゃれな古着屋というのもあまりみかけないですね。
洗濯を繰り返すたびにいかにもくたびれた感じになってしまうのも関係しているかもしれません。
タオル・洗濯物の黒ずみ対策は?
白いものと色物を分けて洗う、というのも一つの対策ですが、一番効果を感じたのは煮沸です。
白いものは煮沸すると黒ずみを防止できます。
洗濯専用鍋も売られており、タオルやシャツ、下着などだけそこで煮沸洗浄する家庭も多々あります。
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こちらが煮沸専用の鍋。専用のものを使わなくても、家で不要な鍋を煮沸用におろしている家もあります。
煮沸機能の洗濯機があるのになぜわざわざ鍋を使うの?と思いますが
・洗浄効果が高そうというイメージ
・長年の習慣
・洗濯物の量がわずか
などの理由があるようです。
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最新の専用鍋は真ん中に噴水のように(?)広がる仕組みになっています。
赤ちゃんの衣類やよだれかけなどは大人と分けて、煮沸するのが一般的です。
ぐつぐつさせたら、火を止めてしばらく放っておきます。
あとはゆすいで干す。脱水だけ洗濯機にかけてもいいでしょう。
煮沸時には過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を入れると真っ白に!
うちは布巾だけ煮沸していて、(タオルの黒ずみはあきらめた)何度繰り返しても真っ白いままです。
いつも日本から買ってきていましたが、韓国でも手軽に買えるようになり、現在愛用しているのがこちら。↓
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近所のスーパーでも簡単に買えるようになりました。
水筒の中の茶渋なんかもこれを使うとすぐキレイになるので重宝しています。
※注意!!煮沸洗浄は確かに黒ずんでは来ないんですが、その代わり繰り返していると生地が傷んで、ぼろぼろになってきます。
韓国の洗濯物の干し方
干し方について、日韓でも違いがあります。
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折り畳み式の洗濯乾燥台と呼ばれる台にかけて、室内干しするのが一般的です。
通気性がすごく悪そうな、乾きにくそうな感じがしますね。
室内なので、一つ一つ洗濯ばさみで止めたりもせず、かけてるだけ。
小物干しもダイソーなどで売ってはいるんですが、使わない家のほうが多そうです。
田舎の家じゃない限り、庭があるのは珍しいので、窓付きのベランダ(室内)で干すことになります。
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韓国は冬が極寒ですので、ベランダにはこのように窓がついてます。
窓を開けっぱなしにすれば屋根付きのベランダということで急な雨でも助かりますね。
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マンションの共有の屋上などがあればこのように干すこともあります。
掛け布団などの大物は、屋上があると助かります。
これは田舎の干し方です。洗濯ロープに横に広げて干していきます。
タオル類も横一列に広げて干してあり、小物干しなどでスペースを狭めたりはしないようです。
これはかなり広い場所が必要になるので、ソウルでは屋上のある人しかできませんね。
洗濯物の干し方、日韓の違いは?
韓国の知恵袋のようなところに、
Q.日本人はなんで屋根のないベランダに洗濯物を干すの?急に雨が降ったらどうするの?洗濯乾燥台を置くスペースが室内にないの?
という質問がありました。とても不思議に見えるようです。
日本に住んでいた経験があるなどの日本通(?)の人が何人か回答していました。
A. 日本はベランダは共有スペースで、薄い板一つで隣の家と仕切られており、災害時にそこを破って逃げることができる。だから逃げやすいように、ベランダに物を置いてはいけないことになっている。だから洗濯乾燥台は使わないんだ。
という内容のものが複数ありました。
マンションという前提で語られており、質問者の意図にあった回答はありませんでした。
この質問から、日韓の洗濯乾燥観の違いは「日光に当てたいかどうか」ではないかと推測します。
・日本は湿気が多いためか、日光に当てたい
・韓国は乾燥していて乾きやすいためか、どんな干し方をしてもよく乾き、日に当てたいとは思っていない
筆者は姑(韓国人)に洗濯物を日に当てると黄ばむから陰干ししろ、と言われていました。
陰干しが主流なら、知恵袋の質問は「なぜ日に当てるの?」というものだったと思います。
だからうちの姑は少数派かもしれませんが、そもそも室内干しが主流ということ自体が、日光関係ないということ。
ということは朝干して夕方取り込む、というサイクルも違うわけで、夜干す家も。特に冬は就寝時の室内の湿度を保つ上でも洗濯物は役立っています。
冬は床暖房を使っているので、室内の乾燥がひどく、夜干せば朝には乾いてしまいます。
最後に
気候や風土が異なると、洗濯事情も違うものですね。
最近の洗濯機には乾燥機能がついているものが多いのですが、乾燥機は電気代がかかるというイメージがあり、あまり使わない主婦が多いようです。