ステロイドを塗るほどに悪化していった息子のアトピー。
ステロイドじゃない方法で治癒を目指さないとダメだ!と決意して、脱ステ医を韓国で探した記録です。
誰かの参考になればと思います。
韓国で脱ステロイドの皮膚科医はいる?
韓国の皮膚科で、【脱ステロイドを掲げて診療している皮膚科】はおそらくないだろうと思います。
何か月も検索したり、知り合いに聞いたり私なりに探しましたが、見つかりませんでした。
ステロイドを使わない方がいいという方針で診療している医者はいるかもしれません。
ただ、検索してもそれを掲げていないため、ネットでは見つかりません。
一軒一軒電話で確認するしか、直接訪ねるしかないだろうと思います。
韓国の標準治療が湿疹にはステロイド、と決まっているためそれとは異なる方針での医療は同業者から煙たがられるのではないかと個人的な推測です。
もともと標準と決まっているものに対して、異なる意見を持つことをよしとしない社会ですので仕方がありません。
韓国で脱ステするには?
韓国でステロイドを使わずに湿疹、アトピーを治そうとしたらそれを掲げているのは韓医院(ハニウォン)です。
こちらは堂々と
ステロイドは悪だ
として、ステロイドを使わないで皮膚疾患を治す、と広告してます。
2022年8月、藁をもすがる思いで、皮膚疾患専門の韓医院に行ってみました。
韓医院でアトピー治療は脱ステロイドが主流
ソウル市内にある皮膚疾患専門の韓医院に予約。
①身長体重血圧測定、ストレス測定、血液検査など
②看護士による問診と説明
③医師による診察と治療の説明
④針治療
初日はこのような流れで終わりました。
②の看護士による問診と説明ですが、これまでどういったケアや治療をしてきたのか、どのように皮膚疾患が始まったのか、その期間やどういったときに悪化するのかなど聞かれます。
「ステロイドを使ってどんどん広がって行った」と話すと
「ステロイドは絶対に使ったらダメなんだ」
「ステロイドで治せなかった人たちがここに来るんだ」
などと力説されます。
私が「ステロイド」というワードを使うたびに、「ステロイドがいかに悪いか」と言う話が始まり、話が脱線させられて私が思うように話を進められませんでした。
医師による説明の後に針治療へ。
手や足に針を刺され(痛くはない)、その日は帰宅しました。
韓医院で処方されたもの
初日は5日分のお試し漢方と肌に塗るクリーム、せっけん、丸薬が処方されました。
後日、息子の肌に合った漢方を処方するとのこと。
子供(当時小4)だから飲めるかどうか5日分お試しの漢方薬が処方されました。
これが激マズで・・・苦いのにスースーするというとんでもない嫌な味でした。
これを朝晩飲むのはできないと思いました。
謎のクリームと石鹸
クリームはなんととてもいい香りがして、エメラルドグリーンで柔らかくて伸びのいいものでした。
漢方の軟膏で臭くてかたくて塗りにくいって思っていたので、これは化粧品??絶対に漢方じゃないと確信。
試しに塗ってみたらとてもよく効きました。顔の湿疹がみるみるよくなったのです。(怪しい)
このクリームにはケースに何の表記もありません。
成分は何なのか問い合わせたところ
「院長先生オリジナルの配合で、ステロイドのようなものは入っていません」
という返事。
何が入っているのかを聞いてるのに、明確な回答をしませんでした。
ステロイドは入っていなくても、こんなに即効性があるなら何か別の物が入っているのではないか・・?
怪しすぎて使うのをやめました。
石鹸はヒリヒリして使えない、と息子。こちらも成分の表記がありませんでした。
アトピーを韓医院で治療するといくらかかる?
初日は上記のものが処方され、初診料と針治療で53万ウォンくらいかかりました。
細胞が生まれ変わるのに4カ月かかるとかで、韓医院には4カ月通うように言われ、
・週に2~3回は針治療に通うこと
・朝晩漢方薬を飲むこと
・毎食の食事をカカオトークで報告し、アドバイスを受けること
これを続ければ必ず治る、と言われました。
月々の漢方代と針治療通院費をざっと計算して、毎月200万ウォンかかる計算でした
そしてうちは続けないことを決めました。
・遠くて通えない(近所ではなかった)
・とんでもなくまずすぎて、飲めない
・費用が高すぎる
・成分の納得いく説明を得られないなど怪しい
これらの理由で、1回の受診でやめました。
最後に
体質診断というのもやってもらって避けた方がいい食材をリストアップしてくれましたが、正直これらを避けようが食べようが全く関係なかったです。
体質に合わないと言われた食材をたくさん食べていた時期に肌がとても良かったこともありました。
結局韓医院には頼らず、アトピーに立ち向かうことに決めました。続く・・・