季節の良い時期になると、韓国でもお弁当を持ってピクニックに出かける家族を見かけます。
韓国では、どんなお弁当が人気でしょうか?
そこで今回は韓国のお弁当をご紹介!学校や会社などシチュエーション別にまとめてみました。
韓国のお弁当文化は?
韓国でもお弁当を家庭で作りますが、実は日本ほど持ち歩く人は多くありません。
その理由は、軽食が発展していることと、冷めたごはんを嫌うため。
道端に並ぶ韓国屋台や市場へ行けば、安くておいしいおかずがたくさん売られています。
寒い冬でもアツアツのトッポッキやオデンを一つから注文できるので、わざわざお弁当を持ち歩く必要がないのです。
でも最近では韓国でも健康志向が強まり、できるだけ手作りで準備しようという人も増えてきています。
中でも、日本のキャラ弁は人気なのだそうです。
韓国お弁当の定番キムパプ
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韓国のお弁当に欠かせない代表的なメニューは、キムパプ(海苔巻き)。
塩とごま油を混ぜたご飯にホウレンソウやゴボウ、ニンジンやハムなど色とりどりの好きな野菜や具材を入れて巻きます。
見た目が華やかでおいしいだけでなくしっかりお腹を満たしてくれるので、子どもから大人まで大人気。
お弁当を持って行く遠足の日などは、朝早くからキムパプの準備をする人も多いです。
韓国のお弁当 ピクニックの時
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家族や友だち、恋人同士などで出かけるピクニック。
日本のようにお重箱のようなお弁当箱はあまりなく、大きな四角い保存容器やプラスチックケースにたくさん詰めてみんなで食べます。
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ピクニックへ行く時は、キムパプといなり寿司を並べたお弁当が一般的。いなり寿司は韓国でも人気があります。他にはサラダやフルーツ、サンドイッチなど。
ピクニックのお弁当には、家庭で作った常備菜や夕食のおかずなどはあまり入りません。
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↑持ち寄ったピクニック弁当
友達やグループでのピクニックは持ち寄りが基本!
だから海苔巻きだけ、オカズ一品だけ、でも大丈夫。
なぜか全員が海苔巻きだったり、果物だったりなんてかぶることもなく豪華なランチになるんです!
韓国のお弁当 運動会の時
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韓国でも、小学校の運動会では家族がお弁当を持っていきます。
お弁当の中身はピクニックと似ていますが、もう少しスタミナがつくように大きめのハンバーガーやチキンなどを入れることも。
手軽にしっかり食べられることからパン類も人気のようです。
もちろん韓国のお弁当にはフルーツも欠かせません。フルーツだけで大きなお弁当箱がいっぱいになるほど。
数年前まで先生の分を作って差し入れることが良くありました。
しかし2016年に公務員の汚職を防ぐ法律ができてから、親の差し入れは一切受け取らないことに!
断っても差し入れる親が必ずいることから、運動会のお弁当自体を廃止する学校も多く、午前中だけで競技を終えたり(お昼を挟まない)、子供は教室で給食を食べたりすることが多くなりました。
※韓国の運動会は平日にやります。
韓国の学校はお弁当?給食?
勉強熱心なことで有名な韓国では、高校生にもなると学校で補習授業が行われ午後10時頃に終わるのも当たり前。
さらにその後、毎日塾に通って深夜に帰宅します。
そのため朝家を出る時に昼食、夕食、夜食用のお弁当を三つ持って行く学生も珍しくありませんでした。
ところが現在、学校教育の場でお弁当はほぼ「遠足」のときのみ。
1998年からは全国すべての小学校で給食が実施されています。
中学校は1999年当時約30%の学校のみが給食でしたが、2000年代以降急速に広まり、2003年からは全国すべての小・中・高校が給食となりました。
現代の育児中の母親は子供の遠足くらいしかお弁当を作る機会がないので、年に数回しかないこともあって、とても面倒でやっかいな仕事となっており、悩みの種とも言えます。
そのため、近所の海苔巻き屋に弁当箱を預けて作ってもらったり、お弁当作りが嫌で遠足を休ませる親も・・・。
今ではなくなってしまった学校でのお弁当は、家庭で作ったおかずや常備菜が主で、日本のような二段重ねや仕切りのあるお弁当箱ではなく、おかずごとに複数の小さな保存容器に分けて詰められていました。
さらにおもしろいのはお弁当の食べ方!
韓国は学校でも職場でもお昼時間になると仲間と机を寄せ合い、持ってきたおかずを中央に広げみんなで一緒に食べます。
誰が持ってきたかは関係なく、おいしいおかずはすぐになくなってしまうのだとか。
みんなで一つの料理を食べる韓国の食文化が、お弁当文化にもよく反映されているのです。
韓国のお弁当 会社・オフィスでは?
社員の昼食補助がある会社がとても多い韓国。毎月給与と一緒に決められた昼食代が手当として支給されるところもあれば、毎日社員全員で外へ食べに行き法人カードで一括決済する会社もあります。
そのため、日本ほど会社へお弁当を持って行く人が多くありません。
持って行く場合は、やはり家庭のおかずをしっかり詰めたお弁当が一般的。メイン料理の他に、三つ程度の副菜は必須です。
韓国ではその時その時おかずを作るのではなく、どの家庭でも冷蔵庫にたくさんの常備菜を置いています。
そのため、お弁当でも家庭で食べるのと変わりなくしっかり栄養を取れるのです。
お弁当業者の弁当は?
ここ数年、韓国ではお弁当業者が急増!
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韓国の食事は見た目の豪華さとボリュームが大事。
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スープがつくこともよくあります。
またおかずが多いことも韓国お弁当の特徴でしょう。
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↑お弁当のデリバリーは容器を回収するところも。
最後に
どれも量が多くてしっかり食べられる韓国のお弁当。今後は日本のキャラ弁のような小さくてかわいいお弁当も登場するかもしれませんね。