日本はお弁当文化が浸透しており、コンビニやスーパーでは数々のメニューが取り揃えてあります。
韓国にもお弁当文化がありますが、少し日本との違いが見られるようです。
そこで今回は、韓国のお弁当文化と大人気振るレシピ!海苔巻きの画像などをご紹介します。
韓国のお弁当文化は?
韓国でも遠足や塾、会社、イベントなどさまざまな場面でお弁当を食べます。
でも実は、日本ほどお弁当を持ち歩く人が多くありません。
韓国では屋台や市場が数多くあり、安くておいしい食べ物をいつでも手軽に食べられるからです。
また会社員の場合は、空いた時間に食べたいものをさっと食べた方が効率が良いと考える人も。
そしてお弁当文化が発展しなかった理由として「冷めた食事を嫌がる」というのも挙げられます。
従業員が20人以上いれば、(個人病院やスーパーなど)従業員用の食堂があることも珍しくありません。
そのため、お弁当用の冷凍食品やかわいくて便利なお弁当グッズなどもありません。
現代の韓国社会で日常的にお弁当を作っている家庭はあまりないのが実情です。
韓国のお弁当はどんな感じなのかご紹介します
お弁当箱
まず、日本との違いはお弁当箱から。
日本では、二段重ねや仕切りのついたお弁当箱が一般的。寒い冬には保温機能のあるお弁当箱も重宝します。
一方韓国では、小さな四角い保存容器を複数用意しておかずごとに分けて詰めることが多いです。
ニンニクやキムチの匂いや色移りを避けるため、プラスチックではなくガラス製の保存容器を愛用する人も。
さすが、おかずの種類が多い韓国料理!お弁当箱も食文化に合わせて違いがあるようです。
海苔巻き
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韓国のお弁当の代表メニューと言えば海苔巻き。韓国屋台やコンビニでも、一本丸ごとアルミホイルに包装して売られています。
家庭で作った海苔巻きは一口サイズに切ってお弁当箱に詰めます。
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海苔巻きの基本的な中身はホウレンソウやゴボウ、たくあん、ニンジン、ハムなど。さらにシーチキンやキムチ、プルコギなど好きな具材を入れます。
日本でも海苔巻きがお弁当としてよく食べられていますが、卵やキュウリ、カニカマなど生の食材が多くご飯もたっぷり詰まっています。
それに比べ韓国では、ご飯の量は少なめに具材をたっぷり入れて巻くのがポイント。
手軽にいろいろな野菜をしっかり食べられることから、子どもから大人まで大人気のお弁当メニューです。
韓国お弁当のおかず
韓国ではお弁当にもキムチを入れるのかどうか気になる人も多いはず。
キムチはおかずの基本なので、お弁当で持って行ったり会社の冷蔵庫に常備したりする人もいます。
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↑キムチ類は会社の冷蔵庫に保存しっぱなし。ご飯とオカズちょっとだけ持ってくるオフィスのお弁当。
でも若い世代はやはり匂いを気にする人も多いので、キムチはお弁当に入れないことがほとんど。
また、日本ではお弁当に卵焼きやオムライス、ハンバーグなど洋食メニューを入れることが多いですが、韓国ではあまりありません。
基本的に家庭で食べるのと同じく肉料理や魚料理などメインのおかずと、和え物や炒め物など三つ程度の副菜という構成。
お弁当でもしっかりバランスよく食べるのが韓国流です。
振るお弁当とは?
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日本でも徐々に知名度が上がってきた韓国の振るお弁当。
韓国では一般的に「思い出のお弁当」という名前で呼ばれています。
これはご飯やその他のおかずを詰めた平たいアルミ製のお弁当箱を、食べる直前に上下左右にしっかり振るお弁当のこと。
きれいに詰めたお弁当をなぜ振るの?と日本人は疑問に思うはず。実はここにも韓国の食文化が隠れているのです。
韓国ではビビンバやカレー、パピンスのように混ぜて食べる習慣があります。
その方がいろいろな具材や調味料がしっかり混ざっておいしいと考えられているからです。
振るお弁当はスプーンで混ぜるより簡単にしっかり混ぜられる、まさに画期的なお弁当なのです。
振るお弁当のレシピ
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振るお弁当の作り方は簡単!
基本的なおかずは、ソーセージハムとキムチ、目玉焼き、小魚の佃煮。
①2~3mmの輪切りにしたソーセージハムの両面に溶き卵をつけて焼きます。
②キムチは熱を加えることで味により深みが出るので、細かく切ってフライパンでさっと炒めます。砂糖少し加えるとまろやかに。
③目玉焼きは半熟になるように両面焼きします。韓国では油を多めにして揚げるように焼くのがポイント。
④小魚の佃煮は、市販のちりめんじゃこの佃煮や煮干しの甘辛炒めで代用できます。
⑤韓国海苔を刻んで入れてもOK
お弁当箱に並べたら完成!
あとは中身が混ざるように具材を少し潰してからしっかり振るだけ。
味が薄いようならコチュジャンを少し加えると、さらに韓国らしい風味が出ておすすめです。
最後に
おもしろい韓国のお弁当文化には、いろいろな日本との違いが。
食事がとても重要なものとして考えられている韓国ならではの食文化が背景にあるようです。
韓国料理が好きな人は、ぜひ一度試してみてくださいね。