近年はTVでの映画放送も少なくなり、映画館でもTOP10に入るのはアニメ映画か人気漫画の実写版ばかり・・・。
映画好きには定番だと思われる作品も、意外と知られてないということもよくあること。
勿論ランキングに入るハリウッド大作やアニメ映画にも名作は沢山ありますが、その他の洋画作品で小学生に見ておいて欲しい作品をチョイスして見ました。
誰もが知る人気作品や、洋画に触れるには丁度いい定番タイトルを選びました。これらの作品に触れることでアニメ以外でも面白いものは沢山あると知ってもらえると嬉しいです。
ジュラシック・パーク(1993年公開)
今なお続編が作られる人気シリーズの第1弾。
公開当時は、絶滅した恐竜が本当に生きているかの如く動き回るこの映画に世界中が衝撃を受け、CG技術もさることながら、スリリングな要素も兼ね備えた”見るアトラクション”とも呼べる記念碑的作品となりました。
リアルな恐竜が登場し、子供目線からすると恐怖も感じるハラハラドキドキのエンターテインメント性は、映画館で見る楽しさを教えてくれた作品でもありました。
この映画は<旧三部作>と<新三部作>に分かれているのですが、2018年7月公開のシリーズ第5弾(新シリーズ第2弾)「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を見る前に、2015年公開の新三部作第一弾「ジュラシック・ワールド」から見始めるのもいいかもしれませんね。
ジュマンジ(1995年公開)
同名の絵本を原作としたアドベンチャー・ファンタジー映画。
「ジュマンジ」という双六形式のボードゲームは、サイコロで出たマスの内容が実際に起こる魔法のゲームで、一旦始めてしまうと誰かがゴールして”ジュマンジ”と叫ばない限り奇想天外な現象は止まることはない、という恐ろしいゲームなのでした。
当時の最先端技術である3DCGをふんだんに駆使して作られたこの作品は、「ジュラシックパーク」とも共通するエンターテインメント性を備え、子供から大人まで楽しめる作品となっています。
精神的続編とも呼ばれ共通の設定を持つ「ザスーラ」(2005年公開)や、正式な続編「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(2017年公開)、さらに第三弾の公開も決まるなど第一弾公開から20年以上経っても人気の高いシリーズとなっています。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年公開)
映画の面白さがすべて詰まっていると言っても過言ではない大傑作シリーズ。
続編であるPART2が1989年、PART3が1990年公開で全3部作となっていて、他のシリーズものと違いテレビドラマのような近接した時間の繋がりがある作品なので、1を見ると2,3と見ないわけにはいかなくなるでしょう。
公開から30年以上たった今も新しさを感じる作品でもあり、何度見ても面白い作品の代表作ともいえます。
印象的なテーマ曲、テンポの良いストーリー、アクション、コメディ、SF、西部劇とシリーズ3作で様々なジャンルを味わえる作品でもあり、映画入門編としてもってこいの作品です。
ロード・オブ・ザ・リング(2001年公開)
多くのファンタジー作品やロールプレイングゲームなどに影響を与えた『指輪物語』を実写化した作品で、ファンタジー映画として最高峰の作品。
その後三部作となり、スピンオフの「ホビット・シリーズ」も含めると関連作全6作となっています。
ゲームファンやファンタジーファンなら誰もが知るエルフやドワーフ、ホビットにオーク、ゴブリンといった亜人種が多く登場し、ドラゴンや様々なモンスターも登場する大冒険映画です。いわゆる剣と魔法の物語であり、魔法使いや魔王なども出てくる物語の頂点立つ作品であると言えます。
こういったファンタジー作品だと真っ先に「ハリーポッター」が思い浮かぶかと思いますが、私個人的には圧倒的に「ロードオブザリング」押しです。
魔法や色んなモンスターが登場するのは共通していますが、本作は剣や弓を使ったアクションが豊富で、見ていると自ら壮大な冒険の旅に出ているような気分になれるのも魅力です。
現在、Amazonがドラマ化を進めていて、その規模は全5シーズンで1100億円に及ぶ製作費になるそうです。
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年公開)
1977年から始まったスター・ウォーズ・サーガの第7弾に当たり、続三部作の1作目となる作品。
巨匠ジョージ・ルーカスの代表作となるスペースオペラであり、本作の監督を務めたJ.J.エイブラムスは近年の続三部作を始め『スタートレック』や『ミッションインポッシブル』シリーズの製作も務めるヒットメイカーです。
本作以降は”アンソロジー・シリーズ”とも言われるスピンオフも本編シリーズに挟まれる形で製作されているので、これまでのスターウォーズを知らない方は、本作や『ローグワン』、次作の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を見て気に入れば、旧三部作や新三部作も観ていくのがいいでしょう。本来はエピソード1から時系列順にみるのがおススメですが、この映画単独でも十分に楽しめます。
お父さん世代は誰もが知る大傑作シリーズですが、20代の方などは新三部作なども知らないことも多いので、魅力的なキャラクターや豊富なグッズから作品の世界に入ってみるのも面白いのではないでしょうか。
ヒューゴの不思議な発明(2011年公開)
多くのギャング映画などで知られるマーティン・スコセッシが手掛け”子供たちを連れていけるスコセッシ映画”と評された傑作3Dファンタジー。
パリのモンパルナス駅を舞台に、駅の時計台に隠れて住む孤児のヒューゴが父の形見である機械人形に隠された秘密を美少女と共に探っていく冒険を描いた作品で、是非親子で見てほしい映画。スコセッシの映画に対する愛があふれた作品でもあり、娘さんのために作ったとも言われています。
監督が初めてデジタル撮影した作品でもあり、絵画の様なモンパルナス駅はまさに芸術的映像。映画の歴史を語る映画と聞いたら映画好きの大人が楽しむ作品のように思うかもしれませんが、それを子供が見ても楽しめる娯楽作品に仕上げていることがこの作品の素晴らしさじゃないでしょうか。
フォレスト・ガンプ 一期一会(1994年公開)
フォレストという一人の男の半生を、アメリカの1950年代から80年代の出来事を交えながらコミカルに描いたヒューマンドラマ。
主人公は知能指数が低く障害も持つ人物として描いているのですが、決して暗い話ではなくむしろそれを明るく童話的に描いた作品でもあります。
初めは脚装具を付けないとまともに歩けなかったフォレストですが、いじめっこから逃げている内に走れるようになったり、その走りを見込まれてアメフト選手になったりと、かなり荒唐無稽な展開であるもののそれがこの映画の魅力なのです。
その後もベトナム戦争で活躍し、卓球選手となり、会社を興して億万長者となり、再会した愛する女性との別れから突然走り出しその後アメリカを何度も横断するほどまでに。
もはや一人の男の話とは思えない無茶苦茶な展開なのですが、それを何の疑問もなく受け入れてしまえる不思議さがこの作品にはあります。もはやこれはファンタジーであると言っても問題はないでしょう。
つまりこの話が真実かどうかは問題ではなく、幸せなことや辛いことも含め何が起こるかわからないのが人生なんだ、ということを教えてくれる感動ドラマなんです。子供に読み聞かせる絵本を面白おかしく脚色したような作品だと思います。
フック(1991年公開)
永遠に子供のはずのピーター・パンが40歳のおじさんになってネバーランドに連れ去られた子供を探しに行くファンタジー映画。
ピーター・パンが記憶を亡くし人間の世界で大人になったらという設定が面白く、ディズニー映画の要素とアクションやコメディの要素も加わりエンターテインメント性の高い作品となっています。
ピーター・パン好きで映画化をかねてから熱望していたスティーブン・スピルバーグ監督による作品で、近年大ヒットしているディズニー映画の実写化作品に触れたことがある人なら、気に入ること間違いなし。
ディズニーアニメが好きなお子さんに是非お勧めを!
ホーム・アローン(1990年公開)
”ファミリー・コメディ”と言えば本作!と言えるほどの代表的作品。
この作品によりまだ10歳だったマコーレー・カルキンは一躍大ブレイクし、続編の『ホーム・アローン2』でも主演を務めています。
この映画を見ていた当時は中学生だったので流石に真似しようとは思いませんでしたが、小学生の時に見ていたら映画の真似して親にこっぴどく怒られたかもしれません。
それくらい真似したくなる”様々なトラップ”が登場し、家に一人取り残されてしまった少年が、家に押し入ろうとする泥棒相手に様々な仕掛けを駆使して立ち向かう抱腹絶倒のコメディ映画となっています。
この映画に影響されて本当に真似できるかは疑問ですが、お子さんに見せる際はその点にもご注意を!
マイガール(1991年公開)
マコーレー・カルキンの『ホーム・アローン1&2』以外の代表作と言えばやはり本作でしょう。
幼馴染の少年少女の友情と淡い恋心を描いたこの作品は、名作『スタンド・バイ・ミー』の様な少年時代に抱く疑問や葛藤を描きつつ、スタンド~が大人に憧れる少年たちを描いたのに対して、本作は大人に対する疑問をもった少女の心の動きを爽やかに描いています。
父親が葬儀社を経営していることや、母親が少女のお産の際に亡くなっていることもあり<死>に対する恐怖を感じていたり、父の彼女に対して良く思ってなかったりと、明らかに大人びた少女に付き合わされる少年との関係性が面白く、11歳の話とはいえ大人が見ても十分に共感できるものとなっています。
特に終盤での悲しい展開は号泣必死で、ラストカットでの少女の大人びた表情は忘れられません。
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(配信状況がかわるので、そのときどきですべて配信されているわけではありません)
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