韓国は言葉や習慣など日本と似ているものが多いですが、ビジネスマナーではどうでしょうか?
特に韓国で就職する人や韓国企業と取引がある人は知っておきたいですよね。
そこで今回は、韓国の服装、会食、接待、お土産などのビジネスマナーや注意点などについてご紹介します。
韓国のビジネスマナー【服装】
男女問わずスーツやオフィスカジュアルが一般的な日本の会社。
暑い夏場のクールビズでも、接客の時はネクタイを締めたりジャケットを着たりすることがマナーとされています。
一方で韓国の会社はそこまで服装に厳しくありません。
会社員でも、年中を通してジャンパーやチノパンで出勤します。
男性は営業の外回りや接客中でもネクタイを締めず、ジャケットを羽織るだけという人がほとんどです。
もちろんきちんとネクタイを締めている人もいますが、マナーというよりはオシャレの意味合いが強いようです。
女性の場合、銀行や病院の受付など指定のユニフォームを貸与するところも比較的多いです。
営業であればジャケットにパンツまたはスカートを着用しますが、事務職であれば普段着のようなラフな格好で勤務する人が多く、ジーンズ以外ならOKという認識が一般的。
また、ストッキングの着用も自由なので特に夏場は素足の人がほとんどです。
日本のような典型的なリクルートスーツはほとんど見かけません。
#오피스룩 ←インスタグラムでオフィスルックで検索すると参考になるでしょう。
韓国のビジネスマナー【挨拶】
握手の仕方
韓国ではビジネスの場面で挨拶をする時、最初に握手をします。
通常は右利きの人が多いので右手を差し出し、左手は右手の手首に添えます。もしくは男性の場合、左手を胸元に当てることもあります。
韓国では手を添えることがマナーとされているからです。
名刺の受け取り方
名刺を渡す時も同様に、名刺を差し出した右手の手首や胸元に左手を当てます。
韓国では、あまり名刺入れを使用しません。そのため、日本のように名刺入れの上で相手の名刺を丁寧に受け取らなければならない、というようなマナーはありません。
贈り物は?
韓国の企業と取引がある場合は、贈り物を準備すると喜ばれます。
韓国では海外の会社と取引がある場合、贈り物として朝鮮人参のエキスや韓国のり、会社のロゴ入り事務用品などを用意することが多いです。
華やかで高級感のあるラッピングやサイズの大きいものが好まれる韓国。日本の菓子類のお土産も人気があります。
韓国のビジネスマナー【会食】
韓国では、ビジネスパートナーとの接待の場として会食がよく行われます。
特に食事を重要なものと考える韓国では、日本から韓国へ出張に行くと一日三食全て接待されることも。
それだけ食事でのおもてなしが重要視されているのです。
韓国にも上座という考え方がありますが、必ずしもドアから入って一番奥が上座とは限りません。
テーブル全体が見渡せる中央に、職位の高い人が座ることが多いです。
飲酒の仕方は?
特に会食の席で気をつけたい韓国のマナーは飲酒。
韓国ドラマや映画にもよく出るシーンですが、韓国ではお酒を飲む時目上の人に見えないようにお酒を飲みます。
例えば右側に上司が座っていたら、首を左に向け片手でコップを隠して飲むのがマナー。
上下関係が厳しい韓国では、新入社員や職位が一番下の社員が注文から片付け、会計など終始気を配らなければなりません。会食の場ではほとんど食事ができないことも。
韓国のビジネスマナーその他の注意
エレベーターやバスに乗る順番も日本と韓国では違います。
日本ではお客様や目上の人より先にエレベーターに乗り、開くボタンを押して迎え入れるのが良しとされますが、韓国では全てにおいて目上の人が先に乗ります。
また、お客様や目上の人の訪問スケジュールが決まっている場合は、移動経路を事前に確認しエレベーターを「貸切」に切り替えて待機させておくのがマナーです。
※韓国はせっかちな国民性と言われるように、お客様を待たせることなくスムーズにご案内することが重要だと考えられています。
最後に
服装や名刺交換のような形式的な部分は日本に比べて寛容ですが、接待のマナーは厳しい韓国。
上下関係がはっきりしている韓国では、常にお客様や目上の人に対するエチケットが何よりも重要と考えられています。
このような韓国のビジネスマナーを知っておくときっと役に立つはずです。