日本と同様、野球が盛んな韓国。韓国各地にはいろいろな特徴を持つ野球場があります。
最近では、韓国旅行や出張のついでに野球観戦する日本人の姿も。
そこで今回は、韓国ソウルの野球場の広さや球場メニュー、売り子などについてご紹介します。
韓国ソウルの野球場の広さは?
首都ソウルには、二つの野球場があります。
蚕室(チャムシル)野球場
OSEN
まずは、LGツインズと斗山ベアーズの本拠地で韓国を代表するチャムシル野球場。
グラウンド面積は13,880㎡で観客席は30,306席、ホームラン距離は中央が125m、左右100mという広さ。
1988年ソウルオリンピックでは野球のオープン戦が開催された場所でもあります。
野球場の目の前に地下鉄の駅があり、市内中心部からも30~40分程度で行けるのでアクセスの良さも売りです。
コチョクスカイドーム
次に、ソウル中心部から西側に位置する高尺(コチョク)スカイドーム。
韓国初のドーム球場として2015年11月にオープンした比較的新しい野球場です。
キウムヒーローズの本拠地として使用され、グラウンド面積は12,493㎡、地下2階、地上4階建て。グラウンドから屋根までの高さは67.59mで、東京ドームより約5m高い造りになっています。
観客席は16,784席、最大収容人数は約25,000人。
野球の試合以外に公演会場として利用され、人気アイドルグループEXOが初めてコンサートを開催した場所でもあります。
グラウンドの面積で見ると、日本プロ野球本拠地の中で最も広い球場は札幌ドームの14,460㎡。最も狭い球場は横浜スタジアムの12,000㎡なので、チャムシル野球場とコチョクスカイドームはこの間に位置しています。
日本の売り子との違いは?
学生のアルバイトとしても人気の高い、野球場の売り子。
日本の野球場では内野から外野まで通路ごとに売り子が回り、ビールやかき氷、おつまみなどを売っています。
実は韓国でも売り子は存在しますが、日本のように多くはありません。
基本的に売り子のメニューはビールのみで、重いサーバーを背負って回るのは男性の仕事。
女性は既にビールの入ったコップ容器をビニール袋に入れて売り歩きます。
売り子の移動範囲も非常に限られており、韓国の観客は売り子ではなく店舗でビールを買うことの方が多いようです。
韓国ならではの球場メニューは?
野球観戦のもう一つの楽しみと言えば、球場メニュー。
トッポッキやポッサムなど韓国らしい軽食が並ぶ中で特に人気を集めているのが、チャムシル野球場で販売されている豚の焼肉サムギョプサル。
焼きたてのサムギョプサルをお弁当の容器に詰めて売っています。
なんとサンチュもセットになっているので、屋外でサムギョプサルを食べながら野球観戦できると大好評です!
熱烈なチアリーダー?
韓国の野球観戦には欠かせないのがチアリーダーの存在。
観客席最前列の専用スペースで、応援歌に合わせダンスを踊ります。
韓国では、メガホンではなくスティックバルーンで応援するのが主流。
チアリーダーの掛け声に合わせて熱烈な応援が繰り広げられます。
チアリーダーは数々のパフォーマンスで会場を盛り上げます。
韓国にはその他の野球場も
釜山サジク野球場
http://www.newdaily.co.kr
韓国第二の都市、釜山には1985年竣工のサジク球場があり、ロッテジャイアンツの本拠地。
横浜スタジアムをモデルに作られ、天然芝がきちんと管理されています。球場内にはコインロッカーやコンビニがあり、利用者の利便性を高めています。
大邱野球場
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また、三星ライオンズの本拠地、大邱市には2016年新たな野球場がオープン。
ダイヤモンド型に作られた球場でファミリー席やバーベキュー席、パーティーフロアなどの観客席が話題になっています。
清州野球場
https://news.naver.com
韓火イーグルスが第二のホーム球場として使用している清州野球場は1979年にオープン。
老朽化により2008年にリニューアルし、全観客席を背もたれ付きのイスに取り替え。地方球場でゆったりと野球観戦できるという魅力があります。
最後に
韓国では従来の野球場の姿ではなく利用者の多様なニーズに応えるため、球場メニューや観客席の種類を豊富に取り揃えようとする動きが活発になっているようです。
野球ファンならぜひ一度は訪れたい韓国の野球場。
日本とは異なる韓国プロ野球の観戦文化を体験できるはずです。
【韓国観光】
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