海外在住の日本人は現地の小学校の長期休み期間を利用して、日本の小学校に体験入学することができます。
欧米在住者は6月~7月ごろ、韓国在住日本人は韓国の小学校の冬休みである1月~2月に日本の小学校に通わせることが多いようです。
日本の小学校に子供を体験入学させるための方法など調べました。
体験入学とは?
体験入学について調べてみると
日本国籍を持つ子供については、義務教育という点から公立小学校と中学校は体験入学を受け入れることになっているが、法的な制度として成立してはいない。
出典:https://ja.wikipedia.org
とあり、必ず受け入れてもらえるわけではない、ということがわかります。校長先生の一存で決まるご厚意によるところがあるので、断られることもあります。
実際に在韓日本人ママの間では
「都会の小学校は歓迎してはくれない」
という話をよく聞きます。
電話したところあまり歓迎されなかったので、別の小学校にしたというママも。
せっかくなら快く受け入れてくれるところに入学させたいものです。特に実家から通学、ということにこだわらなければあえて田舎生活を体験させたいと、冬の北海道の田舎の学校に入学させたと言うママもいます。超少人数の学校に短期間でも外国から友達が来たということでとても喜んでもらえたとのことでした。
(その場合は、ホテルなどの宿泊施設からの通学になるのでかなり割高になってしまいます・・・)
体験入学の手続きの仕方は?
体験入学するには「学校に直接連絡」するのが一番です。
手順がわからず教育委員会に相談したところ、実家のそばの小学校に連絡して話をつけてくれましたが、その後は学校との直接交渉でした。
①学校に電話かメールで連絡
学校に直接電話かメールで連絡を入れ、その後の対応について説明されます。
その学校がこれまで海外からの体験入学を受け入れた事例のない場合、手続きなどに時間がかかるようです。連絡は2ヶ月前までにするのがいいでしょう。
「海外在住で一時帰国中に日本の小学校に体験入学させたいのですが、受け入れてもらえるでしょうか?」
といった感じで連絡するのがいいかと思います。
②日本に住む代理人(私の場合は子供の祖母)が事前に学校に行き、説明を受ける。
学校によって対応はまちまちですが、我が家の場合は「事前に代理人が直接来校し、体験入学について説明を受けてほしい」と連絡がありました。
教科書を受け取ったり、持ち物や給食費・教科書代や時間割について詳しくお話がありました。
※日本で税金を払っていないので教科書は有料とのこと。
教科書は短期間の場合、コピーなどで代用することもあるようです。
代理で行ける人がいない場合は、電話やメールで説明を受けることになるでしょう。
③当日朝、保護者とともに登校班で登校
登校班に付き添い、校長先生や担任の先生に挨拶。給食費や教科書代を支払います。
持ち物は?
我が家の場合ですが、
・防災頭巾(カバーは椅子にかけられる物)
・体操服と体操服入れ(指定の大きさ)
・上履き入れ
・給食袋セット(指定の大きさ)
・ピアニカ
・教科書
・通学帽子
「2週間ほどの短期なら、そろってなくても別に良いが、1ヶ月となると色々あったほうがいいのではないか」との校長先生からのご提案で入学準備一式をそろえました。
ランドセルもせっかくなので買いましたが(安いものを)短期なので外国で使っているリュックでもかまわないでしょう。
お土産はいる?
お世話になった先生方や友達へ、何かプレゼントを・・・という考えには先生に対しての贈り物は賄賂のようで気が引けるなどの意見もあり、賛否両論ですが、お別れのときにちょっとしたプレゼントを渡す人が多いようです。
プレゼントの例として
・鉛筆などの文房具やシール
・外国のお菓子
これについて日本の小学校の先生(私の知り合い)に尋ねたところ、
「子供たちにとって外国から友達が来るということ自体が特別な出来事で、異文化交流できるというそれだけで充分。特にプレゼントはいらない。ただ、どうしても気持ちをというのであれば、食物アレルギーのあるお子さんもいるので、食べ物ではなく簡単な文房具がいいのでは?」
との話でした。
そのため、物を贈るより外国の歌や踊りを披露したりするというのも良さそうです。
職員室への菓子折りなどの贈り物は受け取ってもらえる場合とそうでない場合があるようです。
そのほか、国に戻ってからきれいなポストカードなどでお手紙を書くというのも素敵なプレゼントになるかもしれませんね!
最後に
日本の小学校は「子供たちが実際にさまざまな経験を通して学ぶ」ことに重点を置いているように思えます。
わが娘の体験入学時には貴重な時間を削って歓迎会と送別会をしてくださり、外国からの友達との出会いと別れを学ぶ機会ととらえているようでした。
日本語を学ぶことはもちろん、日本の友達と付き合う中で、多くのことを学び実りある時間になりました。
もし迷っているなら、お勧めです!