日本の家庭でも一般的になったキムチ。
スーパーには白菜だけでなく、きゅうりや大根などおいしそうなキムチがたくさん並んでいます。
でも、つい買ったまま賞味期限が切れてしまうことも。
そこで今回は、賞味期限切れキムチの調理方法やカビの対処法などをご紹介したいと思います。
キムチの賞味期限ってあるの?
本場韓国では、各家庭でキムチを漬けます。
直接漬けるキムチは賞味期限が決まっておらず、通常は半年〜1年かけて食べることができます。
でも市販のキムチは工場で加工されたものなので、賞味期限を守って食べ切った方がいいです。
賞味期限のキムチは加熱すれば大丈夫?
キムチは生鮮食品とは違って発酵食品なので、確かに新鮮度は落ちますが食べられないことはありません。
韓国では、市販のキムチでも製造日から6ヶ月以上は健康に問題なく食べられるという報告があります。
賞味期限が切れたキムチは、まずキムチの状態をしっかり観察。
色や匂いに問題がないようであれば、少し味見をしてみます。
キムチは発酵するとどんどん酸っぱくなるため、多少酸っぱいようでも本来の味なので問題ありません。
でもあまりに酸っぱいものや異臭がするようであれば、無理に食べない方がいいです。
この変な臭いや味は、キムチに発生した雑菌のせいです。
この時点で、もともとキムチに豊富な乳酸菌もほぼ全滅してしまっています。
食べられそうな賞味期限切れキムチは、加熱すればもっと安心。
火を通すことで、キムチの味の深みがぐんと増します。
ビニールで包装されているキムチは、時間が経つごとに袋が膨れ上がります。
これは賞味期限とは関係なくキムチが発酵して膨れるものなので、食べても健康には全く問題ありません。
白いカビが生えた時の対処法
保存方法を誤ってしまうと、キムチに白いカビが生えることがあります。
これはキムチが空気に露出してしまうと、空気中に存在するカビの胞子によって乳酸菌が正常に活動できなくなり、白いカビが発生するのです。
もし白いカビが生えてしまったら、その部分だけを捨てて残りをきちんと保管すれば食べられます。
それでも心配な人は、残りの部分を水で丸洗いしても問題ありません。
また、買ってきた時にキムチの汁を捨ててしまうのではなく、キムチを汁に完全に浸けておいた方がカビが生えにくいです。
そして食べる時には、その都度新しい箸でお皿に取って食べることがポイント。
私たちが使う箸には口に存在する細菌がたくさん付いているので、その箸を使うとキムチを傷める原因となってしまいます。
もし、キムチを購入した後別の容器に移して保存していた場合は、またその容器を使うとカビが生える可能性が。
しっかり洗って完全に乾かした後、熱湯で消毒することでカビを予防できます。
期限切れのキムチ料理法
賞味期限切れのキムチを生で食べることに抵抗を感じる人は、加熱して食べてももちろん問題ありません。
加熱する場合は、炒め物やスープなどで食べるのがおすすめ。
↑写真の4つの料理が代表的です。
チャーハン
キムチとシーチキンを炒めるだけでおかず一品に。
そこに冷ごはんや玉ねぎ、ニンニク、唐辛子の粉などを加えるとキムチチャーハンになります。
チゲ・スープ
中途半端に残ったキムチは、市販のキムチチゲスープに入れて食べるといいでしょう。
だし汁にキムチがある程度くたっとするまで火にかければキムチスープとして美味しく召し上がれます。
豚肉と一緒に煮込んで、キムチチゲにしてもおいしいですよ!
豚キム
キムチチゲとしてもそうですが、キムチは豚肉との相性が抜群!
キムチをもみこんで炒めたり、焼肉の隣で一緒に焼くのも韓国流です。
キムチは時間が経つと酸っぱさが増すので、砂糖や醤油などで味を調節すれば、よりおいしくなりますよ!
チヂミ
キムチを刻んで、小麦粉と水で溶いて焼けばチヂミに。
卵やその他の具はお好みで。キムチにすでに塩気があるから、特に味付けしなくてもおいしいですよ。
最後に
キムチをあまりに長い期間保存すると、せっかくキムチに多く含まれている乳酸菌が減り、カビや酵母などが繁殖してしまいます。
キムチの適切な保存方法と保存期間に注意して食べることがポイントです。