Kリーグ全北現代モータース所属のサッカー選手、イドングク選手。
現在も現役で活躍している選手ですが、過去には負傷やスランプに見舞われたことも。
そんなイドングク選手のプロフィールや来歴、話題の家族や日本人選手との交流についてご紹介します。
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イドングク(サッカー)プロフィールと来歴
生年月日 1979年4月29日
出身地 慶尚北道浦項市
身長 187cm
体重 80kg
家族 妻、長女、次女、三女、四女、長男
所属チーム 浦項スティーラース(1998~2007)
SVヴェルダー・ブレーメン(2001.1~2001.6)
光州尚武(2003~2004)
ミドルズブラFC(2007~2008)
城南一和天馬(2008.7~2008.12)
全北現代モータース(2009~)
1998年、浦項スティーラースに入団したイドングク選手。
新人選手として恐ろしいほどの活躍を見せ、リーグで15試合7ゴール、大会9試合4ゴール。
その年の新人王に輝き、最高のフォワード選手として一気に注目を集めました。
その活躍ぶりを見た海外クラブから多くのラブコールを受けたイドングク選手は、2001年にドイツSVヴェルダー・ブレーメンへ移籍。
初めての海外進出を果たしますが、たった7試合の出場しか果たせずKリーグへ復帰することに。
兵役は?
2002年釜山アジア大会の代表選抜では、イドングク選手が代表入りするかどうかについて一部論争になりました。
これには、過去1998年にイドングク選手の父親が息子の兵役免除を目的とした賄賂を兵務関係者に渡したとして、兵役法違反の罪で摘発された事件が背景にあります。
兵役義務のある韓国では、「オリンピックにて3位以上の入賞」もしくは「アジア大会での優勝」に限って兵役免除の特例が設けられているため、2002年同大会での代表入りはイドングク選手を兵役逃れではないかと批判が相次いだのです。
結局、チームのためにはイドングク選手が必要だというサッカー界の見解により出場はしましたが、韓国代表は4強で敗退し金メダル獲得ならず。
2002年日韓ワールドカップ代表チームの選抜でも最終的に脱落したイドングク選手は、兵役に行かざるを得ない状況になりました。
兵役後の復帰
兵役の服務を終えた2007年にはイングランドのプレミアリーグ、ミドルズブラFCへ進出しますが、ひどい不振の末わずか1年で帰国することに。
当時の不振の最も大きな原因は、フィジカル。
ヨーロッパのディフェンスと体当たりすると相手にならず、せっかくの良い技術を使いこなせなかったことが問題点として指摘されました。
その後、出身地である浦項が手を差し伸べましたが、金額面で折り合いがつかず。
プライドが傷ついたイドングク選手は、城南一和天馬に入団。
しかし再起は果たせず戦力外通告を受け、移籍を余儀なくされます。
翌2009年、全北現代モータースに入団。
当時、ガンバ大阪へ移籍したチョジェジン選手の空白を埋める選手として採用されました。
その後、2010年にはスランプと負傷が重なりましたが、9ゴールを決め、リーグ得点8位を記録。
2011年には個人通算100号ゴールを、翌年にはKリーグ通算最多ゴールの新記録を達成。
その後も全北現代モータースで数々の得点やアシストを決め、年齢を感じさせない活躍を見せています。
イドングクのプレースタイルは?
イドングク選手の最も特徴的なプレースタイルは、ボレーシュートを代表とする並外れたシューティング能力と動物的な感覚。
左足、右足、ヘッドどれも得意で、どのような姿勢でどのようなボールが来ようと驚異的なシュートを放つ能力は他には見られません。
パスの正確さは普通ですが、視野が広く仲間の選手にボールをつなげる好プレーも。
一方で、ドリブルやボールを扱う技術面では弱点があります。
チームの古株となった現在は、経験をもとにしたボールコントロールを見せていますが、やはり年齢のせいか全体的な身体能力の衰えが見える残念な場面も。
またメンタルが強い方ではなく、最も重要な大会で決定的なチャンスを逃すこともあり、「完璧な韓国代表選手」という評価を受けられない理由がここにあるようです。
イドングクの嫁と子供が話題?
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イドングク選手は2005年、同い年でミスコリア出身のイスジンさんと1998年からの交際を経て結婚。
↑結婚10周年の記念写真がインスタにアップされていました!
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その後、長女と次女(双子)、三女と四女(双子)、長男が誕生し一男四女の父に。
パパの育児を見守るKBSの大人気リアルバラエティ番組「スーパーマンが帰ってきた」に家族と出演しています。
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番組内の共演家族に比べ、歴代最多の子ども数で話題を呼びました。
日々育児に奮闘するイドングク選手の様子が視聴者から好印象を持たれ、サッカーに詳しくない人でもイクメンパパとして知られるようになりました。
イドングクインスタの日本人選手とは?
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イドングク選手のインスタグラムには、2018年沖縄での冬季訓練中に撮影された小野伸二選手とのツーショット写真が。
実は20年来の友人だそう。
両選手の友情は、1998年10月にタイで開催されたAFCユース選手権までさかのぼります。
イドングク選手は韓国を代表するフォワードとして、小野選手は日本を代表するミッドフィルダーとして激突。
決勝戦で繰り広げられた熾烈な名勝負の結果、韓国が優勝しました。
その日同じ宿泊先だったホテルでイドングク選手が設けた席に、小野選手を含め日本の代表選手が参加。
そこで集まった選手たちは形式的な挨拶ではなく、ユニフォームの交換や日韓ワールドカップへの期待、韓国の兵役制度、日韓の有名選手の比較など、翌朝まで盛り上がったそうです。
それから20年の年月が過ぎたこの日、イドングク選手と小野選手はベテラン選手として再会。
イドングク選手が練習場に到着すると、遠くから小野選手が大きく手を振って出迎えました。
イドングク選手が小野選手の短髪から覗く白髪を見て、「お互い年を取ったな」と笑う場面も。
そして、現在札幌で活躍する小野選手が「次回札幌に遊びに来たら、家族みんなで会おう」と約束し、電話番号の交換と写真撮影をしたそうです。
最後に
海外の舞台ではなかなか功績を残せなかったイドングク選手。
現在は若手選手の見本として活躍しているようです。
永遠のライバル、小野選手との熱い友情もとても素敵ですね!
今後アジアのサッカー界を率いるベテラン選手として、第二の人生にも注目したいです。