韓国の次世代卓球スター、アンジェヒョン選手。
自身初出場となった世界選手権では銅メダル獲得という快挙を成し遂げ、一気に注目を集めました。
そこで今回はアンジェヒョン選手のプロフィールとプレースタイル、強さの秘密などについてご紹介します。
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アンジェヒョンのプロフィールと来歴
안재현 アンジェヒョン
生年月日 1999年12月25日
出身地 大田広域市
身長 167cm
体重 60kg
所属 サムスン生命(2017~)
卓球の始まり
アンジェヒョン選手は韓国中学・高校卓球連盟の副会長を務めていた叔父の影響で、小学3年生のときに卓球を始めました。
5歳のときに母が亡くなり、父、叔父、兄と生活しながら卓球が大きな心の支えになったそう。
小学時代は全国大会で優勝したことは一度もありませんでしたが、卓球の名門校である大田ドンサン中学・高校へ進学。
朝から晩まで練習に明け暮れ、着実に実力をつけてきました。
輝かしいジュニア時代
2015年5月スロバキアのセネツで開催されたジュニアオープンでは男子団体、ダブルス、シングルスの三冠王に輝いたアンジェヒョン選手。
さらに翌2016年にはケープタウンで開かれたジュニア世界選手権男子ダブルスで優勝、金メダル獲得。
アンジェヒョン選手は今後の韓国卓球界を担う若きエースとして、ジュニア時代から多くの注目を集めてきました。
世界卓球選手権大会での快挙
アンジェヒョン選手が世界ランキング157位であった2019年4月、ハンガリーのブダペストで開催された国際卓球連盟(ITTF)世界卓球選手権大会男子シングルスに初出場。
自身より格上の選手を次々と打ち破り、ついに日本のエースで世界ランキング4位の張本智和選手と16強で対戦。
序盤から圧倒的な強さを見せつけ4-2で勝利、8強へ進出しました。
準決勝ではスウェーデンの選手と接戦を繰り広げた結果、逆転負け。
残念ながら決勝進出とはなりませんでしたが、人生初となる世界選手権ベスト4進出および銅メダル獲得は大きな自信に。
さらにこの銅メダルは、韓国選手としての最年少メダル獲得記録をなんと28年ぶりに更新した大きな意味のあるものとなりました。
世界ランキングが低かったアンジェヒョン選手が、まさかオリンピックより熾烈な戦いと言われる世界選手権で上位成績を収めるとは誰も思ってもみないことでした。
猛烈な快進撃を見せたアンジェヒョン選手は、まさに卓球の国際舞台に旋風を巻き起こしたのです。
次の目標は金
世界選手権大会後、157位だった世界ランキングを73位まで押し上げたアンジェヒョン選手。
2019年9月にはインドネシアで開催予定のアジア選手権が控えています。
現在アンジェヒョン選手は代表選抜戦でアジア選手権への出場権を勝ち取るため、日々厳しいトレーニングに励んでいるところです。
そして次の目標は、2020年東京オリンピックでの金メダル獲得。
良い成績を出して、幼い頃から家事や身の回りのことを支えてくれた兄に恩返しがしたいと語っています。
アンジェヒョンのプレースタイルと強さの秘密
アンジェヒョン選手が使用しているラケットはキョウヒョウ龍5。
ラバーは、表面がスピンとコントロールに優れたキョウヒョウNEO3、裏面はスピードが加わるオメガⅦプロです。
プレースタイルは右利きシェーク攻撃型。バランス良く両ハンドでコースを攻め、チャンスボールはすかさずフォアハンドで狙います。
フォアクロスのラリーの強さとエネルギッシュなフットワークもアンジェヒョン選手の持ち味。
世界選手権大会後に行われたインタビューでは、
「(自身は)世界ランキングが低かったが、一つでも多くのことを学ぶつもりで出場した。危機を乗り越えたらチャンスが訪れ、そのチャンスを克服したら勝利を掴めた」
と振り返ったアンジェヒョン選手。さらに
「自分よりランキングの高い選手が、最終セットまで行くと緊張している様子が見て取れた。これを逃さず強気で攻めた」
と強い精神面を見せました。
攻撃型のプレースタイルに加え、相手が格上であろうと強気で攻める精神面の強さもアンジェヒョン選手の強さの秘密と言えそうです。
最後に
リオオリンピックではメダルなしに終わった韓国卓球。2020年東京オリンピックでは、再びメダル獲得へ闘志を燃やしています。
アンジェヒョン選手が今後どのようなプレーを見せてくれるのか、世界ランキングの更新とあわせて注目したいところです。